車に付いた小キズを目立たなくしたり、消す方法とは
洗車をしていて気が付く小キズって結構ありますよね。
ドアノブ廻りの引っかきキズや、バッグ等の物が当たって知らない間にできたキズ、車の乗り降りの際にステップ部分に靴が当たりできたキズ。
そんなちょっとした小キズであれば目立たなくしたり、もしかしたらキレイに消す事もできるかもしれません。
ちょっとした小キズに効く道具
大きなキズにはあまり効き目はありませんが、小さなキズなら目立たなくしたり、消したりできる道具、それはコンパウンドです。
簡単に言うと研磨剤です。
キズが入った部分の凹凸をコンパウンドで研磨する事で、滑らかな凹凸になり、目立ちにくくしてくれます。
なので、キズが浅い場合は、ほとんど分からなくなるぐらいの仕上りになります。
小キズをコンパウンドで磨くとどうなるのか
『百聞は一見に如かず』という事でこちらをご覧下さい。
こちらは、車の乗り降りの際にステップ部分に靴が当たりできたキズです。
というよりも、子供が乗り降りの際に足を掛ける部分ですね。
キズだらけです(汗)。
これがコンパウンドで磨くとどうなるのか。
布にコンパウンドを付けて磨いているときは、こんな感じで白っぽくなります。
そしてこれを拭き取ると、
どうですか?
最初の状態から比べると、キズがかなり目立たなくなっています。
こんな風に、一見キズだらけでも、そのひとつひとつがちょっとした小キズであれば有効に使えるアイテムです。
コンパウンドの種類
では、いざ購入となったとき、その種類の多さに困ってしまうかもしれません。
おそらく数十種類はあるでしょうから、自分の用途にあった物を見つけるのはなかなかです。
そこで、微力ながらも私の個人的な使用感を綴っていきますので、購入時の参考にしてもらえればと思います。
ペーストタイプとリキッドタイプの違い
大きく分けると、缶やチューブに入ったペーストタイプ(半練り)のコンパウンドと、
ボトル容器に入ったリキッドタイプ(液体)のコンパウンドがあります。
それぞれの特徴はこのような感じです。
ペーストタイプ
- 比較的安価である
- ペースト状なので伸びが悪い
- 缶容器の物は乾燥しやすく、保存が難しい
- 粒子が粗めである
リキッドタイプ
- ペーストタイプよりも高価である
- 液体状なので伸びが良い
- 保存状態によっては、容器内で成分が分離してしまう
- 粒子が粗めの物から細めの物まで、幅広く設定がある
単品とセット品の違い
次に単品とセット品の違いについてですが、その前に。
コンパウンドは粒子の粗さでも数種類あり、大きく分けると4つに分かれます。
粒子の粗さ
- 細目(キズ消し用)
- 極細(キズ消し用)
- 超極細(仕上げ用)
- 超鏡面(鏡面仕上げ用)
キズ消し用のコンパウンドで塗装面を磨くと、粒子が粗い為、磨いた跡は白っぽくなります。
この白くなった跡を消すのには、仕上げ用のコンパウンドが必要になります。
もちろんキズ消し用を使わず、仕上げ用だけで磨いていくのも可能ですが、キズの状態によっては時間が掛かってしまいます。
コンパウンドを使用する際、一般的には最初に超極細のような仕上げ用で磨き、それでも変わらないようであれば極細のようなキズ消し用で磨きます。その後、また仕上げ用に戻して磨くといった工程を取ります。
この工程を行う理由は、作業時間を短縮し、塗装面を最小限の研磨でキレイにする為です。
しかし、単品で揃えるとなると最低でも2種類は必要になります。
そこで、何種類も買わなくていいように、このようなセット品があります。
メーカーの違い
これに関してはいろんな意見がありそうですが、正直なところ安価な物(1000円程度まで)しか使った事がありませんので参考程度に(汗)。
私が使った事のあるメーカーで比較すると、ほとんど変わりません。
ポリッシャー(研磨工具)を使うと何か差があったりするのかもしれませんが、手作業で行っている限りでは、同じ粒子の粗さであれば差を感じた事はありません。
個人的におすすめのコンパウンド
上記3つの違いをふまえてのおすすめは、リキッドタイプのセット品です。
やはり強みは、数種類の粒度の中から選んで使用できるところです。
キズの状態によって使い分ける事で、作業時間を短縮できたり、塗装を傷める事なくキレイにしやすくなります。
内容量は単品の物と比べると少なめですが、1回で使用する量なんて極少量ですので、気にせず使ってもなかなか減らないと思います。
という事で、私のおすすめはセット品ですが、「1本で済ませたい」なんて方もいるかもしれません。
そんな方には、リキッドタイプの超極細をおすすめします。
いわゆる仕上げ用ですが、ドアノブ廻りの小キズや、バッグなんかで擦った跡程度なら、超極細1本で充分です。
爪が引っ掛かるような少し深めのキズだと、時間は掛かりますが、目立たなくする事もできます。
そして、コーティング前の下地作りなんかにも使えますので、結構万能選手だと思いますよ。
コンパウンドで磨いた後は塗装の保護を
ここまで大まかにコンパウンドについて説明してきましたが、最後にひとつ。
コンパウンドで磨いた後は塗装の保護をしておきましょう。
コンパウンドで磨くと、一緒にコート剤(ワックス等)も取り除いてしまいます。
ですので、お手持ちのコート剤で磨いた所をコーティングすると、塗装も保護でき、ツヤも出てよりキレイに仕上がります。
では、先程の作業の続きで、コーティングをしていきましょう。
使用したのはこちらのブリスXです。
コーティング箇所はここだけなので、濡らした専用のウエスにブリスXをひと吹きし、ボディを拭き上げます。
すると、微細なキズにコート剤が入り込み、更に目立ちにくくなります。
このブリスXについての記事もありますので、興味のある方は読んでみて下さい。
これで作業完了となります。
まとめ
キズの状態にもよりますが、今回行った作業に掛かった時間は、コーティングを含めても5分程ですので手軽にできます。
コンパウンドも数百円の物からありますので、小キズが気になった方は一度実践してみてはいかがでしょうか。
ところでコンパウンドを使う事によって、ある程度の小キズであれば消したり目立たなくしたりできますが、いったいどの程度のキズまで対応できるのでしょうか?
そして、コンパウンドを使用するにあたっての注意は?
続きはこちらの記事をどうぞ。