AQUOS sense lite SH-M05のスペックとレビュー
2017年12月にSHARPから発売された「AQUOS sense lite(SH-M05)」のスペックや一週間使ってみた感じをレビューしていきます。
「AQUOS sense」と「AQUOS sense lite」の違い
始めに「AQUOS sense lite」の上位機種になる「AQUOS sense」との違いを説明しておきます。
「AQUOS sense」はキャリアから販売されており、docomoは「SH-01K」、auは「SHV40」という型式になっています。
今回レビューしていく「AQUOS sense lite」には「lite」と付けられているので廉価版を想像させますが、どちらも3万円台で基本性能に変わりはありません。
ですが、やはり名称が異なるので若干の違いはあるようです。
まず外観ですが、スピーカーの位置が変更されているのと、ディスプレイガラスが「AQUOS sense」は2.5Dガラス(ガラスの縁が丸くなっている)に対し、「AQUOS sense lite」は2Dガラス(フラット形状)が採用されています。
そのためか、サイズと質量に若干の違いがあります。(といっても厚み0.1mm、質量1gの差ですが)
性能面では「AQUOS sense」がVoLTE(HD+)に対応していますが、「AQUOS sense lite」はVoLTEのみとなっています。
そして「AQUOS sense lite」のみに耐衝撃(MIL-STD810G準拠※)が備えられています。
※MIL-STD810G準拠:高さ1.22mから合板(ラワン材)に製品を26方向で落下させる試験
といったように、写真や公表されているスペックから読み取れる違いはこのぐらいで、CPUやRAM・ROM、カメラ性能は同等です。
スペック
それでは簡単なスペックを紹介します。
発売日 | 2017年12月1日 |
型式 | SH-M05 |
サイズ | 約144×72×8.5mm |
質量 | 約147g |
OS | Android 7.1 |
CPU | Snapdragon 430 |
内蔵メモリ | ROM 32GB/RAM 3GB |
バッテリー容量 | 2,700mAh |
ディスプレイ | 5.0インチ(1,080×1,920 フルHD IGZOディスプレイ) |
アウトカメラ/インカメラ | 1,310万画素/500万画素 |
Wi-Fi | IEEE 802.11 b/g/n(2.4GHzのみ) |
防水/防塵 | IPX5/IPX8/IP6X |
耐衝撃 | MIL-STD810G準拠 |
ワンセグ/フルセグ | × |
急速充電 | Quick Charge 3.0 対応 |
生体認証 | 指紋センサー |
おサイフケータイ | ○ |
ひとことで言うと、5.0インチフルHD防水防塵おサイフ指紋認証付きスマホです(ながっ)。
性能的にはミドルレンジの中でも下の方ではないでしょうか。
Wi-Fiも2.4GHzにしか対応していません。
しかしながらさすが日本メーカーだけあって、緊急地震速報、津波警報、災害・避難情報、Jアラートに対応しています。
そして海外メーカーにはほとんどついていない簡易留守録機能もついています。
さらに発売日から2年間、最大2回のバージョンアップに対応しているので、発売の時点からAndroid 8.0へのバージョンアップは確定しているわけです。
削れる部分を削って日本メーカーのスマートフォンを3万円台で出しましたっ!みたいな意気込みが感じられる商品ですね。
本体付属品
それでは続いて付属品です。
シンプルな白いケースの中に、本体・USB Type-C ケーブル(1m)・ACアダプター・保証書・クイックスタートガイドの5点が入っています。
特に説明がいりそうな物はありませんが1点だけ、ACアダプターは出力DC5V 1Aとなっていますので、充電には時間が掛かってしまいます。
私の環境で50%から100%まで充電するのに1時間半程掛かりました。
ですので充電に時間を掛けたくないよと言う方は、Quick Charge 3.0に対応していますので急速充電器をご用意ください。
SIMとSDカード
SIMスロットは写真の位置に付いていて、ピンなどの道具を使わなくても爪を引っ掛けて開けられる構造になっています。
SIMはnanoSIMで、DSDS(Dual SIM Dual Standby)には対応していません。
SDカードはmicroSD/SDHC/SDXC(最大256GB)となっています。
内蔵メモリ ROM32GB
そしてアプリをたくさん入れる人は気になる内蔵メモリですが、ROMは32GBとなっています。
ではその内のどれだけが実際に使える領域なのでしょうか。
こちらは「AQUOS sense lite」の電源を入れて立ちあがった直後のストレージです。
認識している領域が29.12GBで、初期アプリやシステムによって9.47GB使用されています。
ですので実際に使える領域は19.65GBとなっています。
アプリやゲームをそんなに入れない方は20GBもあれば問題ないかと思われますが、写真や動画をたくさん保存するのであればSDカードは必須となるでしょう。
他社スマホとの見た目の比較
手元に同じ5.0インチの「富士通 arrows M03」があったので並べて写真を撮ってみました。
この2つは高さと幅は同じで、厚みだけ「AQUOS sense lite」の方が0.7mm厚くなっています。
「AQUOS sense lite」は全体的に丸みを帯びたデザインなので、縁取りされた「arrows M03」よりも小さく見えますね。
続いてディスプレイ側。
下の方に付いている長丸の部分が指紋センサーになります。
そしてその右側にあるグレーの点が通知LEDになります。
では最後に底面から。
USBはType-Cとなっていますので、方向を気にせず差し込むことができます。
続いて色の比較をしてみましょう。
今回購入したのはゴールドですが、なかなか表現しにくい色なので同じゴールドの「ALCATEL onetouch idol3(5.5インチ)」と並べてみました。
余計に分かりにくくなったかもしれません(汗)。
「ALCATEL onetouch idol3」のゴールドは、単体だとシルバーにも見えてしまう程の薄いシャンパンゴールドです。
「AQUOS sense lite」のゴールドは、シャンパンゴールドが近い色だと思いますが、光源によって色が微妙に変化するので表現が難しいです。
そしてカラーはゴールド以外に、ブラック・ホワイトの3色を基本カラーとし、ターコイズ・ピンク・レッド・ブルーの7色展開になっています。
しかしながら基本カラー以外はMVNOの限定カラーになっているので、購入の際にはSIMの契約が必要になる場合もでてきます。
各カラーの取扱MVNOは以下のようになっています。
ターコイズ | mineo |
ピンク | IIJmio、イオン、DMM |
レッド | 楽天 |
ブルー | goo |
一週間使ってみた感想
では一週間使ってみた感想ですが、画面もキレイで概ね良好ですね。
- バッテリー
バッテリーは1日1時間程度のブラウジングに、LINE、メール、通話ぐらいであれば、減りは20%程度でしたので頑張れば3日は持ちそうです。
しかしながら連続して写真を30枚撮ったときは30分ぐらいで15%減りました(ピント調整回数やフラッシュの有無などでも変わります)ので、ハードな使い方をされる方はモバイルバッテリーが必要になるかもしれません。
- タッチパネル
タッチパネルに関しては特に問題無く、文字入力で困ったことはありません。
- 指紋認証
指紋認証も0.2~0.3秒程で反応し立ち上がってくれるので便利ですが、私の手が荒れているせいで認証失敗したことが1度だけありました(涙)。
認証失敗すると暫くは指紋センサーが使えず、自分で設定したパターンかナンバーでのロック解除となります。
- Wi-Fi・4G電波の掴み具合
Wi-Fiや電波の掴み具合は少し弱い気がします。
防水が影響しているのかどうかはわかりませんが、同じ防水の「arrows M03」とほぼ同じ掴み具合でした。
- GPS
GPSに関しては測位も速く精度も良好です。
車で移動中にマップを見てみるとしっかり道路上を走っていたので、ナビとしても十分使用できると思います。
- 通話品質
通話に関しても全く問題なくクリアに聞こえます。
通話中の後ろで流れている音声なんかも普通に聞こえます。
- ゲーム
2Dのゲームであれば問題なく動作すると思われますが、3DのゲームになるとこのCPU(Snapdragon 430)では難しいのではないでしょうか。
- カメラ
アウトカメラで1,310万画素なので良くも悪くもないですが、スマホのカメラとしては必要充分だと思います。
試しに3パターン撮影しましたので参考にしてみてください。
こちらはオート撮影になります。(3840×2160px – 3.6MB)
そして好みに合わせて簡単に撮影できる「おすすめプラス」を使ってみました。
この中の「逆光でも」で撮影してみました。(4160×3120px – 3.92MB)
次に「近付いて」で撮影してみました。(4160×3120px – 5.1MB)
まとめ
総合的にバランスの取れた機種なので、SNSやブラウジングをメインに使われる方は問題なく使用できるでしょう。
また性能面でも日本独自の機能である、防水・防塵・耐衝撃・おサイフケータイ・指紋認証・簡易留守録・緊急地震速報・Jアラートが備わっていますので安心・安全に使用できます。
確かにちょっとだけ削られている部分もありますが、そこは3万円台ということで充分納得できると思います。
あまりハードな使用には向いていない機種ですが、この価格帯でこの性能であればコスパもよくおすすめの1台ですよ。