コンパウンドで車の小キズを消してみよう
車を使っていると知らない間にバッグやスーパーの買い物袋などをぶつけたりして、ドア周りに小さなキズが出来ていたりしますよね。
それと気付いたときには傷だらけのドアノブ周りの引っ掻きキズ。
しかしそんな小キズであればコンパウンドで簡単に消せちゃうかもしれません。
車の塗装について
まず知って頂きたいのは、車の塗装はこんな感じになっているという事です。
ドアで説明すると、まずドア部分の鉄板があり、最初に錆止めが塗装されます。
次にボディーカラーである色(絵では青色)が塗装されます。
そして最後にボディーカラーを保護し、ツヤを出す為のクリア(無色透明)が塗装されます。
またパール色だとこれに1工程増えて、ボディーカラーとクリアの間にパール塗装が入ります。
だからパール色の車だと値段が数万円アップしますよね。
コンパウンドについて
コンパウンドは簡単に言うと研磨剤が入った液体です。
キズがどんどん消えていくと思ってあんまりゴシゴシ磨くと、塗装もどんどん削れていくので注意しましょう。
そしてコンパウンドには大まかに2種類あり、キズを消す用の物と、磨き上げ用(仕上げ用)の物があります。
この2つの違いは、研磨剤の粒の粗さです。
深めのキズを消したい場合は、まず粗目のキズ消し用で磨き、その後に細目で磨くという感じで用途に応じて使い分けましょう。
研磨剤の粗さについては、こちらの記事で実験していますので参考にしてみてください。
車に付いたキズの深さ
先程の絵にキズを入れて番号を付けてみました。
1番はキズと言うより、他の塗装(バッグや買い物袋の印刷塗料)や汚れです。
さてここで問題です。
実際にコンパウンドで落とせたり、目立たなくなるのは何番まででしょうか?
1番と2番はバッグや買い物袋を当ててしまった時によく出来る小キズです。
3番以降はバッグでも金属部分が当たったとか、指輪で引っ掻いた等固い物が当たった場合や、運転中に擦ってしまった時に出来るキズです。
なんとなく分かりましたか?
答えは2番までです。
1番は付いている物を磨いていくと簡単に落とせます。
2番はクリア塗装面をコンパウンドでなだらかに削る事により小キズが目立ちにくくなります。
3番、4番はコンパウンドで目立ちにくくもなりますが、悪化する箇所も出てきそうです。
5番に関しては鉄板が見えている状態なので、錆びてくる前にタッチペン等を使用した方がいいでしょう。
タッチペンは特殊な色だと市販されていない場合があるので、メーカー等に問い合わせてみるといいでしょう。
コンパウンドで消えるキズと消えないキズ
しかしながら実際に車のキズを見て、どのぐらいの深さかなんて分からないし、やってみない事には消えるかどうかも分かりません。
という事で我が家の車で試してみましょう。
写真は左側がリアドアで、右側がフロントドアです。
まさに乗り降りする際に付いた小キズです(笑)。
写真を見ただけではどのキズが消えてどれが消えないか分かりません。
それでは参りましょう。
今回使用するコンパウンドはこちらのリンレイ スリキズキズ消しコンパウンドです。
コンパウンドの種類や、個人的な使用感についてまとめた記事もありますのでこちらも合わせてご覧ください。
これを付属の布か、柔らかい布に適量付けます。
今回はキズもそれ程深くなさそうなので、超極細を使用しました。
大量に付けてしまうと後処理が大変になるので、適量を数回に分けて磨いていきましょう。
磨き始めはこんな感じで白くなります。
磨き始めて7、8秒程です。
少しずつ消えてきましたね。
磨き始めから20秒程です。
小さなキズがなくなりましたので、今回はここでストップします。
白く残っていたコンパウンドを乾拭きしたところですが、まだ薄ら残っていますね。
それではこれを取り除くのと同時に、磨く事によって無くなったコーティングをしていきましょう。
コート剤は何でもいいんですが、今回は手元にあったこちらのゼロウォーターを使用します。
今回は場所もここだけだったのでタオルに一吹きして磨いた場所を4、5回拭くとこんな感じに仕上がります。
磨く前と磨いた後の比較
それでは比較してみましょう。
研磨前の中央から下にあったキズは、研磨後には完全に消えています。
キズの深さで説明した番号で言うと1番、2番に当たるキズですね。
上側のキズは中央寄り(キズの下側)が薄くなってきているので、2番~3番にかけての深さのキズでしょう。
恐らくあと1分程磨けば更に目立ちにくくなると思いますが、また後日という事で(汗)。
まとめ
作業時間は1番、2番程度のキズであれば、1ヵ所1分もあればキレイになります。
洗車した時に気付いた小キズを磨いて仕上げれば、ピカピカの状態を維持しやすいかもしれませんね。
しかしキレイになると言ってあまりにも磨き過ぎてしまうと、クリア塗装が無くなってしまいます。
そうなるとツヤがなくなり塗装の劣化が早まりますので、磨き過ぎには充分注意してください。