コンパウンド(極細や鏡面仕上げ)を4種類の粒子サイズで比較

2023/11/11

車のキズ消しにはコンパウンドを使用しますが、いろいろなメーカーからたくさんの種類が出ており、どれを買えばいいのか迷ってしまいますよね。
細目・極細・超極細・鏡面仕上げ・超鏡面仕上げ・・・といろいろありますが、いったい何がどう違うのか。
実際に4種類の粒度が違うコンパウンドを使って実験してみました。

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使用するコンパウンドの粒度

今回使用するコンパウンドはこちらになります。

左から

  • リンレイ Pro MiraX 細目 粒子サイズ1.0ミクロン
  • リンレイ Pro MiraX 超極細 粒子サイズ0.7ミクロン
  • ウイルソン 超微粒子コンパウンド 鏡面仕上げ 粒子サイズ0.5ミクロン
  • ホルツ 液体コンパウンド 超極細 粒子サイズ0.2ミクロン

となっています。
ちなみにリンレイ Pro MiraXは2本で1セットですので、商品の数は3種類となります。

それでは見ていきましょう。

液体の比較

まずは液体の状態を比べてみました。

少し分かりにくいかもしれませんが、粒子サイズが大きいほど粘度が低く液体がサラサラしていて、すぐに生地へとしみ込んでいきました。
他の違いと言えば、一番左の物だけが薄い水色で、残りは白色ということぐらいでしょうか。

う~ん・・・

この状態を見ても何が違うのかさっぱり分かりません(笑)。

あとは使ってみるのみです!

粒度の違うコンパウンドを使った実験

こんなときに長~いひっかきキズがついた車があれば実験しやすいんですが・・・、ありました(早っ)。

こんなときに力を発揮してくれるのが妻の車です(笑)。
バッグか買い物袋を当てて擦ったような跡ですね。
それにしても汚れがひどいのでまずは水洗いをしました。

キレイになりました。
この状態でコンパウンドを使うと比べにくいので、マスキングテープで区切ってみました。

この区間をそれぞれのコンパウンドでキズが消えるまで磨いていき、その磨いた回数と、磨き終わった状態を比べてみようと思います。
磨くタオルは100円ショップで買ったこちらのマイクロファイバークロスを使用します。

そしてここで注目していただきたいのが、最初の写真で言うと2番目と4番目です。
どちらも超極細なんですが、粒子サイズは0.7ミクロンと0.2ミクロン0.5ミクロンの差があります。
この差でいったいどれほどの違いがでるのでしょうか。

磨いた結果、このようになりました。

磨いた回数(上下1往復で1回とします)は

  • 1.0ミクロン 20回
  • 0.7ミクロン 30回
  • 0.5ミクロン 40回
  • 0.2ミクロン 45回

となりました。
分かりやすくするためにマスキングテープを途中まで剥がしていますが、この結果には私自身少々驚いています。
もっと似たような感じになるのかなと思っていたのですが、1.0~0.2ミクロンまでが数値通りにキレイに並びました。
そして1.0ミクロン以外はすべて現状よりもキレイになっています。

少し細かく説明すると、この車は約1年前に0.7ミクロンのコンパウンドで磨いたあと、ブリスXを使ってコーティングしています。
その後は洗車機と手洗いの両方で洗車していますが、それにより約1.0ミクロンの細かなキズが入っていったということになります。

ちょっと脱線しましたが、磨いた回数もほぼ反比例になっています。
0.2ミクロンの所は若干キズが浅くなっていて回数が少なくなっていますが、同等のキズであればもう少し回数が増えます。

試しに今回実験した場所を馴染ませるため、0.2ミクロンのコンパウンドで全体を磨いてみました。

全体が均一になってきたところでキズを重点的に磨きましたが、結果は薄っすら残ってしまいました。
前後の部分がキレイになっているのでもっと頑張れば消せるのでしょうが、0.2ミクロンではなかなかの時間と体力が必要になってきます。

まとめ

今回紹介した程度の小キズであれば0.5~0.7ミクロンで対応できそうですが、0.2ミクロンでは少々時間がかかりそうですね。
また、1.0ミクロンを使うと簡単に消すことはできますが、仕上げの工程が必要になりそうです。

そしてコンパウンドと言えば、コーティングする際の下地作りにも使用しますよね。
この場合だと、0.2ミクロンを使えば鏡面のようにピカピカにできそうですが、その後の洗車の仕方では我が家のように1.0ミクロン程度の微細なキズができてしまうかもしれません。
少し妥協して0.5~0.7ミクロンで下地作りをするのもひとつの方法かもしれませんね。
ちなみにこちらの記事では0.7ミクロンのコンパウンドで下地作りをした後、コーティングをした写真を掲載していますので参考にしてみてください。

ということで、コンパウンドを買うときは極細や鏡面仕上げなどの文字で決めずに、粒子サイズを見て決めることをおすすめします。

Posted by おき