つや消しブラックスプレーを使ってワイパーを塗装する方法
ワイパーの取り外し方から分解・塗装までの手順を紹介しています。
前回はワイパーを取り外して、分解まで行いましたので、今回は塗装の手順をご紹介していきます。
前回の取り外し方をご覧になっていない方はこちらもあわせてご覧下さい。
使用する道具
左からサンドペーパー又はナイロン研磨シート、シリコーンリムーバー、缶スプレー(つや消しブラック)、ウエスとなります。
ペーパーか研磨シートは#400~#800ぐらいで用意しましょう。
ウエスは、毛羽立ちしにくい不織布の物が使いやすいかもしれません。
ワイパー塗装前の下地処理
ワイパーを塗装するには、まず下地処理を行います。
サビている部分はサビを取り除き、塗装の剥がれている部分は塗装の段差を無くしていきます。
この処理をするのとしないのとでは、仕上りが全く違いますので必ずしておきましょう。
写真は塗装が剥がれていた部分を、#400のペーパーで磨いて段差を無くしたところです。
地金が見えていますが、気にせず段差が無くなるまで磨きましょう。
サビと塗装の段差を取り除けたら、続いて全体を#600~#800で磨いていきます。
全体に細かなキズを付けることで、塗料が密着しやすくなり、塗装が剥がれにくくなります。
写真は#600の研磨シートで磨いたところです。
ワイパーを全体的に磨くには、ペーパーよりも研磨シートの方がフィットするので、作業がやりやすいかもしれません。
こんな感じでワイパーアームとワイパーブレード共に磨いていきます。
磨き作業が終わったら、続いて脱脂を行います。
ウエスにシリコーンリムーバー等の脱脂剤を吹きつけて、ワイパー全体を丁寧に拭いていきます。
スプリング部分や、ワイパーブレードの内側等は適当でも問題ないです。
これで塗装前の下地処理は完了です。
ワイパーの塗装方法
では、塗装へと参りましょう。
今回使うスプレーはつや消しブラックです。
一般的なカラースプレーよりもムラになりにくく、乾燥時間が早いのが特徴です。
ですので、気を付ける事は垂らさない、これだけです。
塗装場所は、ほとんどの場合屋外だと思いますが、廻りに塗料が飛散しますので、できるだけ風下の何もない所で行いましょう。
それでは、ワイパーを塗り易い位置にセットしましょう。
接地箇所が少なくなるように置くと、仕上りがキレイになりますよ。
私は少しサビ気味のプランタースタンドを使用しました。
では塗装をしていきますが、垂れないように塗るには少しだけコツがあります。
- スプレーとワイパーの間は、20cm~30cm程開けて塗りましょう。
- 塗り始めは何もない所(空中)から吹き付け、最後もワイパーを過ぎてから指を離しましょう。
- 一度塗り始めたら、手の動きは一方通行等速で、往復しないようにしましょう。
- 一部分だけ塗りたくても、局所的には塗らず、全体的に塗りましょう。
- 塗装部分にツヤが出た場合は、垂れる一歩手前ですので、乾燥させてから重ね塗りしましょう。
たくさん書いてますが、適度な間隔を保ち、塗料の粒を全体に降り掛けるイメージで塗るとキレイに仕上がると思います。
これは1回だけ塗ったところです。
塗装スピードや距離で違いはありますが、元々地金が出ていた部分はほとんど見えなくなっています。
ですので4~5回も塗れば、良い感じに仕上がってくると思います。
表面が塗れたら、側面や裏面も同じように塗っていきますが、必ず乾燥させてから向きを変えましょう。
そしてクルクル向きを変えながら塗装が完了しました。
ワイパーと同じようにプランタースタンドもキレイになりました(笑)。
ワイパーアームの取り付け
塗料が乾いたら、外した手順の逆でワイパーを組み付けていきます。
車両への取り付け方法は、まず、覚えている外す前の位置にセットします。
次に、ワイパーアームの付け根を手で押さえながらナットを手で締まる所まで締めます。
この時、取り付け部分の縦溝がしっかり噛み合っているか確認しながらナットを締めて下さい。
この状態で一度ワイパーを起こし、再度戻します。
戻ったワイパーの位置が覚えている場所であれば、工具を使って締め付けて下さい。
締め付けはワイパーアームをしっかりと持って行いましょう。
戻った位置が違う場合はナットを緩めて位置を合わせ直して下さい。
最後にナットカバーを付ければ完成です。
塗装が剥がれていた部分も、このようにキレイになりました。
まとめ
ワイパーの取り外しから塗装まで紹介しましたが、外せさえすれば後はなんとかなります(笑)。
塗装なんかも、つや消しスプレーならほとんどムラになる事はないので、垂らさないようにだけ注意すれば納得のいく仕上りになると思います。
しかしながらワイパーが黒くなった事で、廻りの樹脂部分の色褪せが目立つようになってしまいました(汗)。
何かしらのつや出し剤を塗らなければ・・・。