割れにくいピンチハンガーの材質
パキッ。
「あ~、また折れた」
洗濯物を干しながらぶつぶつ言っている妻。
どうやら洗濯ばさみが割れて使えなくなったようです。
しかも1つ割れると次々に割れていくそうで、洗濯ばさみがいっぱい付いているハンガーなのに、干す所が無くなるんだそうです。
で、また買うらしいです。
そこで、何故洗濯ばさみは割れるのか、割れにくい物はないのか等調べてみました。
ピンチハンガー、物干しハンガー、角ハンガー
まず、私はこの洗濯ばさみがいっぱい付いているハンガーの名前を知りませんでした。
いろいろ呼び名はあるみたいですが、ピンチハンガー、物干しハンガー、角ハンガー等と呼ぶようです。
そして更に知らなかった事が!
洗濯ばさみをピンチって呼ぶんですね。
調べ物ついでに勉強になりました。
それではピンチについて調べていきましょう。
↑今覚えた言葉を使いたいだけ(笑)
ピンチの材質
市販されているピンチを調べてみると、主に3種類の材質で出来ていました。
- ポリプロピレン(PP)
- ポリカーボネート(PC)
- ステンレス(SUS)
ポリプロピレンの特徴
- 汎用プラスチックの中で最も軽い
- 耐熱性、耐薬品性に優れている
- 比較的安価で加工性がよい
上記のような特長から、電化製品・玩具・食品容器・自動車部品等様々な分野で使用されています。
しかしその一方で耐候性がよくありません。
太陽光の紫外線や熱で徐々に劣化していきます。
その為、酸化防止剤や紫外線吸収剤等の添加剤を加えて劣化を防いでいます。
ポリカーボネートの特徴
- 透明性がよくガラスと同等である
- 耐衝撃性に抜群に優れ、耐熱性、低温特性、耐候性に優れている
- 紫外線をほぼ100%カットする
上記のような特長から、メガネ・自動車のライトカバー・DVD/CDディスク・透明屋根材等様々な場所に使用されています。
短所としては耐薬品性が悪く、特に溶剤やアルカリ性に弱い為、付着すると変形やひび割れを起こしてしまいます。
ステンレスの特徴
- 耐食性に優れ、さびにくい
- 耐熱性、加工性、強度にも優れている
- 100%リサイクル可能な材料である
用途は、身近な所で水廻り・調理器具から始まり、医療関係、工場設備まで多岐にわたります。
私的な感想
ポリプロピレン製
恐らく、いや間違いなく我が家で使っているピンチハンガーはポリプロピレン製でしょう。
だいたい1~2年のサイクルで買い替えていますね。
今回のも去年買った物で、ピンクと白のピンチが付いていたんですが白のピンチだけ次々と割れていき、妻の洗濯物を干すやる気を奪ったものと思われます(汗)。
そういえば以前に白・黄・赤・青・黒(だったはず)のピンチが付いたピンチハンガーを使っていた時は、白・黄・赤が割れて青と黒ばっかりが残っていたのを覚えています。
という事は、同じ材質でも色による紫外線の吸収量(濃色の方が吸収量が多い)で劣化の速度が変わるようです。
つまり、濃い色程色素が紫外線を吸収してくれて、ポリプロピレンが浴びる紫外線の量が減り、劣化が遅くなっているようです。
ポリカーボネート製
ポリプロピレン製に混ざり、1つだけアルミの枠に透明のピンチが付いたピンチハンガーがあります。
これは恐らくポリカーボネート製でしょう。
5年程前に買った物ですが、まだピンチの欠落部分はありません。
全体的にピンチがへたってきてはいますが、やはりポリプロピレン製よりも長持ちするようです。
ステンレス製
残念ながらステンレス製は持ち合わせていません(爆)。
なので、何の参考にもならないかもですがイメージで少々(汗)。
やはり金属製なので、他の2つよりも重いと思います。
ピンチがしっかりしていそうなので、少し固そうな気がします。
しかしながら外観は高級感があり、さびない限りずっと使えそうなのでピンチの割れる心配は無くなりますね。
価格帯・耐用年数
材質 | 価格帯 | 耐用年数 |
ポリプロピレン | 400~1,000円 | 1~2年程度 |
ポリカーボネート | 1,000~3,000円 | 5年程度 |
ステンレス | 2,000~5,000円 | さびるまで |
まとめ
軽量のポリプロピレン製で買い替えるか、重量級のステンレス製で割れ知らずになるか、はたまたその中間のポリカーボネート製でいくのか。
毎日の事なので、我が家では軽量のポリプロピレンが採用されそうですが、買い替えを検討されている方はいろいろ試してみてはいかがでしょうか。