ワイパー塗装の前作業、ワイパーの取り外し方と分解方法
車のワイパーアームって気が付くと結構傷んでいたりしませんか?
塗装が色褪せていたり、剥がれていたり、サビてきている場合なんかも。
そんな状態だと、せっかく洗車をして磨いても、少し残念な気持ちになってしまいます。
けれど、なかなかどうする事もできない部分ではありますよね。
そこで今回は、ワイパーを塗装する為に、取り外し方から分解するところまでの手順をご紹介します。
色褪せて塗装が剥がれたワイパーアーム
まずこちらの車のワイパーをご覧ください。
見事に色褪せて、塗装も剥がれてしまっています。
このワイパーを新品のように復活させていきますよ~。
取り外しに必要な道具
ワイパーアームを取り外すのに使用する道具はこちらです。
作業用手袋と、メガネレンチ(写真中)かボックスレンチ(写真右)を用意します。
作業用手袋をしていないと、手が真っ黒になる恐れがありますので、必ずしておきましょう。
レンチは車種によって違いますが、12mm~17mmの間だと思われます。
上記以外の工具で、スパナやモンキーレンチがありますが、ナットがサビついて固着している場合に、ナットを傷める原因になりますのであまりお薦めしません。
ワイパーアームの取り外し方
ワイパーアームを取り外す前に、だいたいでいいので今付いているワイパーの位置を覚えておいて下さい。
取り付けの際に困らなくて済むかもしれません。
それでは作業に取り掛かります。
ナットカバーを外す
まずは、ワイパーアームの付け根にナットを覆っているカバーがありますので、それを外します。
カバーは車種によって異なり、写真のようなゴムキャップであったり、プラスチック製のカバーであったりしますが、物自体は嵌っているだけなので、手で簡単に取り外せます。
ナットを緩める
カバーを外すとナットが出てきますので、工具を使って緩めますが、いくつか注意点があります。
- ナットを緩める時は、ワイパーアームが動かないようにしっかり持って緩めましょう。
- ナットが緩んだ拍子に、工具でボディを傷めてしまいそうであれば、洗車用のタオル等で保護しておきましょう。
- ナットがサビて固着している場合は、潤滑スプレーを併用し、それでも緩まない場合はプロに任せましょう(汗)。
いずれも、ワイパーモータ・ボディ・ワイパー本体を破損させない為ですので、充分注意して下さい。
ワイパーアームを外す
ナットが緩んだらワイパーアームを外していきますが、ここでも注意点があります。
- ナットが緩んだら取り外さず、2/3ぐらいが引っ掛かっている状態にしておきます。
- ワイパーアームが外れるまで、ワイパーブレードは外さないで下さい。
- ワイパーアームが固着している場合は、潤滑スプレーを併用し、それでも外れない場合は、やはりプロに任せましょう(汗)。
これらもナットを緩めるときと同じで、ワイパーモータ・ガラス・ワイパー本体を破損させない為です。
それでは上記の事に注意して、ワイパーをゆっくり起こしていって下さい。
すると、途中で「ガコッ」という音と共に、ワイパーアームの付け根がグラグラになって、車体から外れている状態になります。
こうなれば取り外せますので、必ずワイパーを起こしきってからナットを外し、ワイパーアームを取り外して下さい。
取り外せると写真のような形状になっているのが分かります。
取り付け側は先細りのテーパー形状になっており、その部分には縦溝が入っています。
ワイパーアーム側はその逆の形状になっていて、一度締め込まれると外れにくく、溝同士が噛み合う為、ずれる事もありません。
なので、取り付けのときに分かりますが、ワイパーの位置が決まっています。
一溝違うと大きく違いますので、最初にも書いたように、だいたいの位置を覚えておきましょう。
ワイパーを分解する
外れたワイパーはこんな感じです。
この状態ではまだ塗装が出来ないので、ワイパーアーム・ワイパーブレード・ワイパーゴムの3つに分解していきます。
ワイパーブレードの取り外し方
写真のようにワイパーブレードを傾けると、矢印の位置にワイパーブレードの抜け止め用のツメが現れます。
このツメを押さえながら、ワイパーブレードをワイパーアーム側に引っ張ると取り外せます。
取り外した状態はこんな感じです。
ワイパーアームがUの字に曲がっていて、ワイパーブレードに引っ掛けているだけです。
ワイパーゴムの取り外し方
続いてワイパーゴムですが、こちらも引っ掛けているだけです。
写真のように、ワイパーブレードの先端が曲がってワイパーゴムが抜けないようにしている物や、ワイパーゴム自体に抜け止めの溝がある物があります。
ですが、どちらも単純に引き抜けば取り外せます。
取り外すときの注意点は、
- 金属の板を折り曲げないようにしましょう(と言っても簡単には曲がりません)。
- ワイパーゴムにキズを付けないようにしましょう。
- ワイパーゴムの向きを覚えておきましょう。
2番目と3番目は、ワイパーゴムを交換する場合は気にしなくても問題ありません。※金属板も付属しているワイパーゴムの場合は、何も気にせず引き抜きましょう(笑)。
再利用する場合はキズと向きに注意しないと、ワイパーのビビリや拭きムラの原因になりますので注意して下さい。
これで無事にワイパーを分解できました。
まとめ
作業自体は簡単ですが、ナットやワイパーアームが錆びて固着していると、なかなか前に進めないのが難点です。
くれぐれも無理をしない程度に作業を行って下さい。
それでは次工程の塗装を行っていきましょう。