タイヤ周辺からの異音の原因と正体、そしてチェックの仕方

2023/11/11

なんだか最近車のタイヤ周りでトラブルが多いんですが(汗)。
ひと月前に左後輪がパンクして、今度は右前輪から異音がしだしました。
停車状態から発進し始めと同時に「カラッカランッ」、そのまま音は鳴り続き30キロを超えると音がしなくなります。
そして時折聞こえる嫌な音が「ギュルギュルギャギャー」みたいな音です。
どこかに石が挟まっているような音ですが、すべての音は30キロ未満で鳴っていて、それ以上の速度になると一切しなくなります。
この『それ以上の速度で鳴らなくなる』理由が全くわからなかったのですごく気持ちが悪かったのですが、ディーラーへ持ち込む前に一度自分で見てみることにしました。

スポンサーリンク

ホイールを外して外観チェック

まずはジャッキアップしてホイールを外し、ブレーキ周りとホイールをチェックしてみました。

ホイールを外すと写真のようにブレーキディスクブレーキキャリパーが見えます。
この辺りに石が挟まっていると似たような音がすると思うのですが、前後左右どこから見ても音の原因となる物や、キズが見当たりませんでした。

ブレーキディスクを回して異音チェック

次に、この状態でも異音がするのか確認してみました。
まずこのままではブレーキディスクは回らないので、PレンジからNレンジに切り替えます。
そしてホイールが着いていたハブボルトを持って回してみると・・・「カランカランッ」。
間違いなくこの場所から鳴っているんですが、どこなのか分かりません(泣)。
ブレーキディスクを回しながらライトで照らして探すこと10分。

異音の正体

見つけました!

分かってもらえるでしょうか?
ブレーキディスク内の空洞部分が入っています。
ちょっと写真では分かりにくいので、少々簡略していますがブレーキディスクの内側を絵にしてみました。

この部分には異物が入りにくいようにしっかりカバーも付いているのですが、僅かな隙間から滑り込んできたようです。
上から見るとこんな感じです。

もちろん上から見ると隙間だらけですが、普段はホイールが覆っているのでそう簡単には入って来れません。

しかしこの場所にあることで、すべての異音の原因が分かりました。

音の原因

・カランカラン音
空洞内で石が転がっている音。
・ギュルギュル音
石がブレーキディスクとカバーの間に挟まったときに鳴っている音。
・30キロ以上では鳴らなくなる理由
30キロ以上になったときは遠心力によって石が内壁に張り付いて音が鳴らなくなる。

では、異音の原因もわかったので石を取り出していきます。

異音の原因を取り除く

一番手っ取り早いのはブレーキディスクを外す方法ですが、その為にはブレーキキャリパーを外さなければいけません
車の保安部品でもあるブレーキを外してしまうのはいろんな理由で今回はパスして(笑)、隙間を広げて取り出すことにしました。
まぁはっきり言って力技ですね(笑)。
細めの長いドライバーを2本使い隙間を作ってかき出しました。
文字で書くとこれだけのことなんですが、実際は空洞内部に入り込んでなかなか取れず15分ぐらい掛かりました(汗)。

そして出てきた石はこちらです。

ブレーキディスク内のサビを落としてくれていたのでしょうか。
見事にサビでコーティングされています(笑)。

大きさが分かりやすいようにペットボトルのキャップと比べてみました。

こんなに小さな石1つで、すごく不安になるような異音を出していたようです。

除去後タイヤを装着して試運転しましたが、見事に音は出なくなりました。

まとめ

異音がしたときにはすぐにでもディーラーに駆け込みたいような音でしたが、手持ちの道具でなんとかなりました。
しっかし、車を運転して20年程ですがこんな所に石が挟まったのは初めてです。
あまり無い例かもしれませんが誰かのお役に立てれば幸いです。

Posted by おき