カーエアコンを消臭できるクイックエバポレーターの使い方
ジメジメとしたこの季節、湿気で曇ってきた車内でエアコンをかけると・・・OFF(無言)。
なかなかのニオイで切ってしまうなんてことも(汗)。
私も先日妻の車でバッチリ体験してきました(笑)。
一度室内エアコン用クリーナーを使ってエバポレーターを洗浄したのですが、やはりまた臭ってきたようです。
そのときの記事はこちらにありますので合わせてご覧ください。
話を聞くと「外気にしていると臭うので内気にしている」とのこと。
内気にしているとカビの発生源であるエバポレーターが乾燥しにくい状態になるので、さらにカビ菌を増殖させてしまう恐れがあるんです。
そこで今回はディーラーでも扱われている業務用を使用してみました。
使用したエバポレータークリーナー
今回使用したのはこちらです。
カーエアコン用消臭洗浄剤でディーラーでも使われているクイックエバポレータークリーナーSです。
そしてエバポレーター洗浄時には交換がおすすめのエアコンフィルター(クリーンエアフィルター)と、カビの発生を抑制してくれるわさびデエールを用意しました。
それでは早速使ってみましょう。
エバポレータークリーナーの使い方
まずは付属の取扱説明書を見てみます。
- 薬剤噴霧口の確認
- 車両準備
- エアゾールの準備
- エアコンの設定
- 薬剤の噴射
- エバポレータ洗浄
- 防臭剤の設置
項目が7つもありますが、どれもそんなに難しい作業はないので1つずつ見ていってみましょう。
薬剤噴霧口の確認
いきなりですが一番難しいであろう項目です(苦笑)。
ここが越えられれば、あとは楽勝ですよ。
この製品はエアコンフィルター挿入口から薬剤を噴霧します。
ほとんどの車はグローブボックスの奥にエアコンフィルターがあるので、それの取り外し作業から行います。
グローブボックスは助手席にある収納ボックスです。
そしていきなり取り外した写真ですが(汗)、ほとんどの車はオレンジ色の矢印部分に嵌っているだけなので、グローブボックスを少し開けた状態で下から押し上げると簡単に外せます。
ただ一部の車種はネジで固定されていたりするのでDENSO クリーンエアフィルター適合品番検索データベースなどから、交換方法について確認してみてください。
グローブボックスが外れると奥に見えるのがエアコンフィルターです。
エアコンフィルターを取って中を覗くとこんな感じでブロアファンが見えます。
このファンに向かって薬剤を噴霧すると、ファンが薬剤を吸い込みエバポレーターを通って吹き出し口から排出されます。
このときに洗浄してくれるというわけですね。
せっかくなので、取り出したエアコンフィルターを新品の物と比較してみました。
左が使用していたフィルターで右が新品ですが、ほとんど汚れてないですね(汗)。
やはり常時内気にしていると、エアコンフィルターはあまり意味がないのかもしれません。
ですが一応交換しておきます。
車両準備
続いては車の窓とドアを全て開けて、必要であれば液だれに備えて噴霧口付近やフロアマットを養生しましょう。
私の場合は養生まではしませんでしたが、液だれするとあちこちがベタベタになると思われます(汗)。
エアゾールの準備
やっと本体の登場です。
クイックエバポレータークリーナーSを開封すると、付属品(下写真)と取扱説明書が出てきます。
ここで使うのはノズル、ノズルホルダー(4か所穴が開いている紺色プレート)と本体の3つです。
ちなみに残りはキャップ(付属品収納用)、防臭剤ケース(紺色ケース)、防臭剤(銀色袋)となっています。
それでは準備していきましょう。
まずは本体にノズルを差し込み、反対側にノズルホルダーを取り付けて固定します。
続いてノズルホルダーの両面テープを剥がして、先程確認したブロアファンの中心部にノズルの先端が向くように貼り付けます。
取扱説明書には挿絵もあるので非常に分かりやすいです。
私はこんな感じに取り付けました。
意外と平らな部分がないので貼り付け場所に困りましたが、これでも問題なく作業できました。
エアコンの設定
取り付けが終わったら次はエンジンを掛けてエアコンの設定です。
写真はマニュアルエアコンですがこんな感じで設定します。
- 全ての吹き出し口を全開にする
- 送風を正面側にセットする
- 内気にセットする
- 最大冷風にセットする
- 最大風量にセットする
- A/CをOFFにする
オートエアコンの場合はAUTOモードをOFFにして、マニュアルにて上記設定にします。
薬剤の噴射
それではいよいよ噴射です。
本体の噴射ボタンをカチッというまで押し込み連続噴射状態にします。
分かりにくいですが写真は薬剤噴射中です。
噴霧中は全開とはいえ車内には居れないぐらいの薬剤臭なので、少し離れた場所で待機しましょう。
全量噴霧にかかる時間は3分程です。
エバポレーター洗浄
全量噴射が終了したことを確認したら、設置した本体やノズルを回収します。
続いて設定したエアコンのスイッチはそのままの状態でA/CをONにします。
A/CをONにするとエバポレーターが冷やされ周りに結露ができます。
この結露水を使ってエバポレータに付いた汚れを流してしまうわけですね。
それではこの状態で5分間回し続けましょう。
この間にエアコンフィルターを取り付けておきます。
カーエアコン用消臭抗菌剤の取り付け
今回はエアコンフィルターを取り付ける前に、一緒に購入したわさびデエールを取り付けます。
中身はこんな感じです。
本体とアダプターと取扱説明書ですね。
本体袋に開封時にはワサビ成分による強い刺激臭があります。絶対に顔を近づけないでください。とあります。
こんな風に書かれていたらちょっとだけ気になりますよね(笑)。
そこで開封時に恐る恐る臭ってみると、
っっっ!!!
はい、すみませんでした(涙)。
かなり「つーん」ときます。
気を取り直して、
これの取り付けは簡単で、エアコンフィルターの裏側から差し込み
表側からアダプターで固定するだけです。
この状態で取り付けます。
防臭剤の設置
それでは最後に付属の防臭剤を設置します。
銀色の袋から防臭剤を取り出し、防臭剤ケースに入れ、付属の両面テープで固定します。
私は取扱説明書通りのグローブボックスに貼り付けてみました。
最後にこのグローブボックスを取り付けると作業完了です。
施工して2週間
施工後は常に外気の状態で運転してもらい、聞いた経過がこちらです。
施工した当日は薬剤の臭いがずっとしていましたが、3日目にはほぼ無臭になりました。
気にしていたわさび臭もほとんど無く、効果があるのか心配になってしまう程です(汗)。
しかし施工から1週間が経つ頃には、最初臭っていたすっぱい汗のようなニオイではなく、ホコリっぽいニオイ(雨の降り始めのようなニオイ)がしてくるようになりました。
ですが、このニオイもしばらく走ったり、エアコンをかけるとすぐ臭わなくなります。
それから更に1週間様子を見てみましたが変わらず同じ状態で、車の乗り始めだけ臭いますがしばらくすると無くなります。
まとめ
クイックエバポレータークリーナーSでクリーニングすると効果はありますが、ニオイの元をすべて取るわけではないのでしばらくするとニオイが戻る可能性はあるでしょう。
ですが、常に外気の状態で運転するなどして、エバポレーターを乾燥させてやればカビ菌の増殖を抑えられるのではないかと思います。
エアコンフィルターの交換時期などにニオイが気になった方は、一度施工してみてはいかがでしょうか。