家具で塞がるコンセントを使える位置にDIYで増設
部屋の模様替えをするにあたって問題になるのが、コンセントの位置ではないでしょうか。
コンセントの前に家具を置いてしまうと使えなくなってしまうので場所が限定されがちになります。
そんな問題の解決策として、コンセントを家具で塞いでも使用できるように増設してみました。
注意事項
資格をお持ちでない方は、知り合いの有資格者にお願いしましょう。
無資格者がこの記事を読んで行った行為、またはその行為によって生じるいかなる損失・損害に対しては、一切の責任を負いかねます。
家具で塞がるコンセント
この場所にカウンターを置きたいのですがコンセントが使えなくなってしまいます。
実際にカウンターを置いてみました。
見事にコンセントは隠れて使えなくなりましたが、カウンターの上にあるスイッチは使えます。
このスイッチ部分にコンセントを移動(正確には増設)させてきます。
コンセントの増設
コンセントの増設に必要な物
写真左の標準プレート(2口用)、写真中の埋込コンセント、写真右のVVFケーブル1.6mm×2c(用途に応じて用意)、ドライバー(+、-)、ラジオペンチ、ニッパー、ビニールテープです。
ラジオペンチは無くてもマイナスドライバーで代用できます。
VVFケーブルの選定を間違うと火災に繋がる恐れもありますので、有資格者に用意してもらうのが間違いないでしょう。
ブレーカーを切る
まず最初にブレーカーを切りますが、例えばリビングだけでも個別にブレーカーが数個付いていたりしますので、事前に増設したい場所のブレーカーを調べておくと工事がスムーズに進みます。
スイッチとコンセントを外す
まずカバーを外しますが、小さな爪で引っ掛かっているだけなので指の爪を掛けて引っ張れば、写真の位置から外れます。
外れないからといってマイナスドライバーを使うとカバーが凹みますので、その場合は同じプラスチック素材の物(定規等)を使いましょう。
カバーが外れるとこの様になります。
今度はカバーが留まっていた枠をプラスドライバーで外します。
続いてスイッチ(コンセント)の台座もプラスドライバーで外します。
これでスイッチとコンセントが外れて壁内にある配線が触れる様になりました。
スイッチ部分とコンセント部分を繋ぐ
それではケーブルを通していきますが、念の為先端にビニールテープを巻いて銅線部分を絶縁処理しておきます。
今回使用するVVFケーブルは、比較的硬いケーブルなので少々の障害物(他のケーブル類)なら蹴散らせながら進んでくれます。
また、今回のようなコンセントの真上にスイッチがある場合は容易にケーブルを通せますが、そうでない場合はここが最大の難所になります。
工事をしてもらう方は温かい目で見守ってあげて下さい。
ケーブルとコンセントを繋ぐ
ケーブルが通りましたら、続いてコンセントを繋いでいきます。
ニッパーでグレーの被覆を適当な所で剥き、芯線の被覆を規定の長さ(写真は10mm)で剥きます。
コンセントの接続は写真のような並列接続になり、一方が既存のケーブルで、もう一方が新しく通したケーブルです。
増設する埋込コンセントもスイッチ付近で接続します。
接続方法はケーブルを挿し込むだけですので、「ねじ締めは?」と不安に思ってもぐっと堪えて作業を見守ってあげて下さい。
スイッチの移動と埋込コンセントの取り付け
スイッチ側に埋込コンセントを接続までした所です。
今回用意した標準プレートは2口用ですので、真ん中にあるスイッチを上へ移動し、埋込コンセントを下へ固定し、真ん中を空スペースとします。
写真のようにラジオペンチで摘んで、スイッチを固定している突起部分を引っ張り出します。
ラジオペンチが無い場合は、マイナスドライバーを穴に挿し込み回すようにして引っ張り出します。
突起部分が引っ張り出せたら、スイッチを上に移動させ写真の位置にマイナスドライバーを挿し込み、突起部分を押し出して固定します。
スイッチの移動と埋込コンセントの取り付け完了後の写真です。
スイッチとコンセントを元に戻す
後は元に戻していけば完了となります。
まず台座を取り付け、続いて枠を取り付けます。
最後に用意していた標準プレート(2口用)を取り付けて完成です。
スイッチにコンセントを増設後
工事完了後にカウンターを置いてみました。
これで壁との隙間に物を落とす事なくコンセントを使えます(笑)。
携帯の充電なんかが便利になりそうです。
まとめ
壁に穴を開けてコンセントの増設なんかだと費用も時間も掛かりますが、今回のような既存のスイッチ部分に増設する場合だと安価、そして短時間で済みます。
材料代は500円でお釣りが返ってきますし、作業時間も手慣れた人であれば30分程度で終わると思われます。※今回と同じケースの場合
興味を持たれた方は、一度知り合いの有資格者に相談されてみてはいかがでしょうか。