コンクリート壁で擦った車の傷はコンパウンドで消えるのか?
いつもお世話になっている妻の車ですが(笑)、今回のはかなりやっちゃったバージョンです(汗)。
狭い駐車場のフェンス下にあったコンクリート壁で擦ったらしく、なかなか広範囲に傷が入っていて、強めに当たっている所は塗装も剥がれてしまっています。
幸いにも凹んでいる部分はほとんど無さそうだったので、コンパウンドを使ってこの傷がどこまで消せるのか実験してみます。
車に付いた傷の確認
写真のように前方の当たり始めと後方のタイヤ廻りが特に傷がひどく、塗装が剥がれてしまって鉄板が見えている部分もあります。
これは鉄板が曲げられている部分は強度が強くなっている(押しても凹まない)ので、逃げ場が無く強く当たってしまっているからです。
その逆でドア中央は曲げ部分が無く強度が弱い(押せば凹む)ので、ドア自体が凹み傷が浅くなっています。
それではコンパウンドを使って傷を消していってみましょう。
使用するコンパウンド
今回使用するコンパウンドは、細目1.0ミクロン(傷消し用)と極細目0.7ミクロン(仕上用)の2種類が同梱されているリンレイ キズ消しコンパウンドを使用します。
コンパウンドの粒度0.2・0.5・0.7・1.0ミクロンの4種類での仕上りを比較した記事もありますので、興味がある方は合わせてご覧ください。
ではまず細目の1番を使って磨いていきます。
柔らかめの布を用意し適量を付けて、1か所を集中的にしないで全体的に大きく磨いていきます。
写真のように消える傷と消えない傷がでてきますが、ある程度磨いても消えない傷は諦めましょう。
消える傷と消えない傷についての記事もありますので、興味がある方は合わせてご覧ください。
細目で磨いた結果
細目の1番だけを使って磨いた結果、ここまで消せることができました。
全体で見ると8割程度は目立ちにくくなっているのではないでしょうか。
しかし前述の強く当たっている部分は、コンパウンドだけだとこれ以上どうすることもできません。
極細目を使って仕上げる
細目だけでも十分きれいに見えますが、やはり全体的に白っぽくなるので、極細目の2番を使って仕上げていきます。
いきなり仕上り写真ですが、若干色が濃くなってツヤがでているのが分かってもらえるでしょうか。
しかし表面的にはきれいに見えますが、角度を変えて見てみると、
こんな風に擦ったラインは残っています。
塗装が剥がれてしまった場所の補修
最後に、タイヤ上部の塗装が剥がれてしまっている場所の補修方法です。
こうなってしまうとコンパウンドだけではどうにもできません。
そしてこのままにして置くと錆びてしまうので、カー用品店やホームセンターに売っているタッチペンを用意し塗装しましょう。
今回は手持ちのクリア(透明)しかなかったのでこちらで対応しますが、同色や近似色だと目立ちにくく仕上がります。
結構はみ出していますが、ギリギリの所を塗るより少しはみ出して塗った方がサビにくくなります。
まとめ
コンパウンドで消える傷は、その深さで決まります。
今回のように広い範囲で擦っていても、傷が浅ければここまで目立ちにくくすることができます。
そしてコンパウンドは市販されている物が多数ありますので、どれを買えばいいのか迷うようであれば、今回ご紹介したような傷消し用と仕上用に分かれている物をおすすめします。
ですが、くれぐれも磨き過ぎにはご注意ください。